この記事を読んでわかること
- 筑波大学医学類の推薦入試の種類
- 医学類推薦の日程(実施日)
- 推薦入試の内容とは
- ⑴試験科目
- ⑵配点・合格最低点
- ⑶難易度・倍率
- ⑷適性試験とは
- ⑸英検の活用
- 過去問は?
- 対策方法
*この記事は現役の筑波大学医学類生が執筆しております。
筑波大学医学群医学類の推薦入試の種類とは??
筑波大学医学群医学類の推薦入試は主に2種類あります。
- 公募推薦入試
- 地域枠推薦入試
※指定校推薦入試やAO入試はありません
公募推薦入試と地域枠推薦入試の違いをまとめましたのでご覧ください(必ず最新ものを確認してください)
公募推薦入試 | 地域枠推薦入試 | |
定員 | 44名 | 17名 |
推薦要件 | ※1 | ※2 |
出願人数 | ※3 | 無制限 |
県面接 | なし | あり |
選抜方法 | ①小論文Ⅰ(英語と数学) ②小論文Ⅱ(理科2科目選択) ③適性試験⑴ ④適性試験⑵(面接) | ①小論文Ⅰ(英語と数学) ②小論文Ⅱ(理科2科目選択) ③適性試験⑴ ④適性試験⑵(面接) ※公募推薦入試と同一 |
※1以下の推薦要件のいずれかに該当する者のうち、学校長が責任をもって推薦し、合格した場合には入学することを確約できる者。
⑴調査書の学習成績概評A段階に属する者
⑵全教科がバランスよく優れている上に、英語及び理数系特に数学、理科(物理学、化学、生物学のうち2科目)の能力が抜群で、医師となる資質が十分であると考えられる者(それを証明する客観的資料があれば適宜添付のこと。)
⑶高等学校等において、国際的な課題をテーマとする探究的な学習や、国際交流に関する活動に取り組み、コミュニケーション能力、問題解決能力等の国際的な素養を身につけた者(その根拠として、本人の作成する「活動報告書」を添付のこと。)で、英語及び理数系科目の能力が抜群で、将来、国際舞台で活躍する資質が十分であるとと考えられる者
※2 以下の推薦要件のすべてを満たす者
⑴茨城県内の高等学校(中等教育学校、特別支援学校の高等部を含む)、又は保護者が出願期間の最終日において茨城県に一年以上居住している者で、県外の高等学校(中等教育学校、特別支援学校の高等部を含む)を卒業見込み又は卒業後1年以内の者
⑵将来、茨城県の地域医療に貢献する熱意と能力を有するもので、学校長が責任をもって推薦できる者
⑶学習成績概評A段階の者
⑷全教科がバランスよく優れている上に、英語及び理数系特に数学、理科(物理学、化学、生物学のうち2科目)の能力が抜群で、医師となる資質が十分であると考えられる者
⑸茨城県が実施する「茨城県地域枠医療医師修学資金貸与制度」に応募する者
※3前年度までの過去2年間の筑波大学医学群医学類入学者実績(数)が2名の場合は2名まで、3名以上の場合は3名までの推薦を可とします。(1つの学校から推薦してよい人数)
(引用”筑波大学学生募集要項”一部内容が変わらない程度に改変)
※変更されている可能性があるので必ず最新のものを読むようにしてください。
医学類推薦の日程(実施日)
筑波大学医学群医学類の推薦入試の日程(実施日)について紹介します。
筑波大学医学群医学類の推薦入試の日程(実施日)は、例年11月末(11/28,29など)に実施されます。試験日程としては、1日目が小論文Ⅰ・小論文Ⅱ・適性試験Ⅰで2日目が適性試験Ⅱです。(例年の実施状況です。)
筑波大学医学群医学類の推薦入試の合格発表の日程は12月の中旬(12/13など)です。
医学類推薦の内容とは

⑴医学類推薦の試験科目とは
筑波大学医学群医学類の推薦入試の試験科目は小論文と適性試験です。
名前は小論文なのですが、一般に言われる”作文”形式の問題ではなく普通の学科試験です。
小論文には、小論文Ⅰと小論文Ⅱというのがあり、小論文Ⅰは数学と英語の筆記試験、小論文Ⅱは理科(物化生から2科目選択)の筆記試験です。それぞれ試験時間は120分で行われます。
2科目で120分ですから、時間配分を考えないといけません。
⑵医学類推薦の配点・合格最低点
筑波大学医学類の推薦入試は配点が公開されていません。ただし、試験後受験生には点数開示があり合計点のみ知らされます。
ここでは、それを公開することはしませんが、入会された生徒様にはお伝えしています。
同じく、合格最低点も公開がありません。しかし、筑紫会では例年の受験生のデータからおおよその合格最低点をお伝えしています。
⑶医学類推薦の難易度・倍率は?
医学類の推薦試験の難易度ですが、全科目において筑波大学前期試験の試験問題より難易度が高いと言えます。特に、理系科目は教科書から逸脱した内容の出題も見られます。
受験者層のレベルや難易度としては、筑波大学前期試験の学力層より上の学力層も下の学力層も受験します。当たり前ですが、有名進学高校の高校生も受験します。過去実際にいたパターンしては
- 筑波大より上位の学部を目指せるレベルがあったが、受験回数を増やしたく筑波大を受験し合格したので進学した。
- 医学類の推薦入試で失敗してしまったがその後、より高偏差値の医学部に進学した(東京医科歯科・京都府立医科大学など)
- 筑波大が第一志望で推薦を受験し、合格した。
- 筑波大が第一志望で推薦を受験し、不合格だったが前期試験で合格した。
- 私大専願だったが、受験科目的に医学類の推薦を受けれるのでチャレンジした。
- 筑波大に見合う実力がなかったが、受験回数を増やせるので受験した。
といったように、様々なタイプの受験生が医学類の推薦入試を受験します。筑波大学医学類の推薦入試は、他の医学部より募集定員が多いですが、あくまでも推薦入試なので数百人単位での募集はありません。
ですから、受験する年代によって受験生の学力層に変化があると考えられます。
また、医学類推薦の倍率ですが筑波大が掲載している令和3年度入学試験実施結果を見ると
志願者 | 277人 |
受験者 | 277人 |
合格者 | 64人 |
倍率 | 4.3倍 |
上記のように、倍率は4.3倍ほどあります。
⑷医学類推薦の適性試験とは

筑波大学医学群医学類では、小論文試験に加えて、適性試験というのが実施されます。この適性試験についてはこちらの記事で解説しています!
⑸医学類推薦での英検の活用
医学類の推薦入試では英語資格が総合点に反映されます。その条件としては、C1(CEFR)以上です。これは、実用英語技能検定(英検)だと英検CSEスコア2600~3299に該当します。これは、英検1級レベルに該当します。
推薦入試の過去問
推薦入試の過去問は筑波大学のHPより3年分閲覧できます。しかし、英語については著作権の関係で文章にモザイクがかかっており見れません。
また、それ以前の年代の過去問は赤本を買えば手に入るものもありますが、発行部数が少ないので古いものになると手に入りにくいです。
適性試験の過去問は一部こちらで掲載しているのでよかったら見てください!
対策方法

基本的には過去問をやるのが基本ですね。また、適性試験もしっかり答えられるように練習しましょう!
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筑紫会が皆さんにできること(1部)
- 過去10年分の過去問分析から学習法を解説
- 合格体験談が聞ける!
- 適性試験対策もバッチリ!
- 筑波大医学類に在籍していないと知らないような㊙︎情報
- 医学類のカリキュラムの解説